高校球児




1:2018/08/04(土) 18:08:28.19 ID:
明徳義塾も打ち崩した高知商、強力打線を生んだ肉体改造

12年ぶりの甲子園に挑む高知商の最大の武器は強力打線だ。第100回全国高校野球選手権記念高知大会の
決勝では、猛打で明徳義塾の9連覇を阻んだ。打ち勝つ野球は強くて柔らかい「肉体」が支えていた。

「こんなに打たれたのは初めて」。高知大会決勝後、明徳義塾の絶対的エース市川悠太君(3年)はぼうぜんとした
表情で県立春野球場を去った。150キロ近い直球を誇り、昨秋の明治神宮大会で優勝。今春の選抜にも登場し、
プロ野球のスカウトも注目する。

この全国屈指の右腕を高知商は打ち崩した。市川君は準決勝まで自責点1だったが、決勝は高知商打線に
被安打14で10点を失った。

高知大会の4試合で計30得点。チーム打率は3割9分1厘。12年ぶりの夏の甲子園出場にも梶原大輔部長は平静だ。
「予定通りや」

■「走り込み」やめて筋トレ

打撃重視の路線は2015~17年にかけて上田修身監督と梶原部長が就任してからだ。梶原部長は野球を統計学的に
分析する「セイバーメトリクス」に関心があった。打撃、走塁、守備、投手の要素で考え、「打撃が勝利に与える影響が
最も大きいようだ」と自分なりに結論づけた。

昨秋の県予選での敗退を機に肉体改造に本腰を入れた。「体が変われば、動きが変わる」。シンプルで合理的な
判断だった。

野球の伝統的な練習「走り込み」をやめ、ベンチプレスやスクワットといった筋肉トレーニングに替えた。体重管理も
徹底し1日2回は必ず測定。1日7食とプロテインの摂取で、ひと冬で平均約8キロ増量した。高知大会準決勝で
ランニング本塁打を放った山崎大智君(2年)は、スクワットで用いる重量が50キロ増えて120キロにまでなった。

■練習後にストレッチ40分

柔軟性にもこだわった。練習後に40分ほどかけて肩甲骨や股関節などストレッチを入念にする。打撃や投球は
重心移動が伴い、可動域の確保は大事だ。走る際にブレーキの役割を果たす大腿(だいたい)四頭筋をゆるめ、
走塁にキレが増した。

決勝で3安打2打点の前田貴友君(3年)は「市川君の直球に力負けしなかったし、股関節の柔軟性で低めの変化球に
対応できた」と自信を深める。

■「夏に全ての照準合わせた」

梶原部長は「夏に全ての照準を合わせた」と語る。

昨秋からのトレーニング計画では、11~4月の半年間は筋肉を大きくする「筋肥大」の時期。パワーをつけるため単純に
筋肉を成長させる。5月以降はバーベルなどの重量を軽くして素早く反復させることで「使える筋肉」に変換した。

この計画にはリスクがあった。筋肥大の期間は体が大きくなるが、俊敏に動きにくい。本来なら春の県予選から始まる
野球シーズンには「使える筋肉」で臨む必要があった。

だがあえて初夏まで「筋肥大」のトレーニングだけを続け、ぎりぎりまで筋肉を増大させた。それでも選抜出場した
明徳義塾と高知の強豪校が春の県予選に不参加だったため、万全の状態でなくても県予選を勝ち抜き、優勝できた。
そして迎えた夏の高知大会。春よりも格段に動ける体に仕上がった。

https://www.asahi.com/articles/ASL824D1FL82PLPB00G.html
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